ぎょえー!死んだ方がいいんちゃう?もう一人の私
2004年11月17日 お酒★
「ねー今日さ。久々に飲みに行こうよ!」
「…。」
飲み友達のケイ君に電話すると携帯の向こうから、一瞬考えるような沈黙が訪れる。
今日は仕事! と言わないのだから、本日の予定がないようだ。でも予定がない時に飲みをためらうなんて、ケイ君らしくないなーと思っていると、彼はおもむろに口を開いた。
「…ふかみん。飲みは軽くにしてさ。今日は食事にしない?」
「え? いいよ。そーいえばケイ君とお酒を飲む以外、食事をした事はなかったよね」
ケイ君のいつもよりも固い、他人行儀な物言いが気になるが、腹も減ったし食事にくり出す事にした。
イタ飯屋でワインを一本だけ注文し、モリモリ食べてワインを嗜むように舌で転がす。
「なんか…。ふかみんがイッキ以外で酒を飲むって変な感じ」
「まーねー。先週大暴れした時の痣がまだ消えなくてさ〜。年かな〜。何だか最近飲み過ぎで湿疹できるし…。最近もう一人の私の暴れ方がヤバイんで控えようかな〜と思ってはいるんだよね」
私の言葉を聞いてから、ケイ君は、はあっと大きくため息をついて、
「……本当に覚えてないんだね」
とポツリと呟いた。
「へ?」
「この前俺と飲んだ時の事。何にも覚えてないんだね」
………。
あの時もヤバかった。携帯にラーメン屋で描いたらしいドラエもんやら、見知らぬ写真が映っていて、エラク驚いた記憶がある。
嫌な予感。できれば聞きたくない。
私の意志を察知したかのように、ケイ君は口を開く。
「自分の事だから知ってた方がいいと思うから言うけど、あんたすごかったんだよ」
うわあああん。きーきーたーくーなーい!
「ラーメン屋でさ。「ケイ君がどんだけ懐の広い人間かテストしてみましょー」って騒いでさ。頭から水かけられたんだけど、俺。もう店員とか他のお客さんが「大丈夫ですか?」って言ってる間、あんたケラケラ笑ってたんだよ」
……………。
さすがに笑えない。顔が青覚める。それは水かけるってドラマとか以外ありえないだろう。。つーか、人としてやってはいけない事だろう。
「そんだけじゃないよ。その後渋谷のセンター街で、『ギャー!この人に食べられるー!助けてー!助けてー!おまわりさーん!!」って騒いだの…覚えてる?」
その時の事を思い出してきたらしく、ケイ君の声がトゲトゲしい物へと変わっていく。
あまりに常軌を逸した行動をする女の話に私はひきつった顔で、
「……その人は、、誰?」
と聞いてみた。
「あんただよ。その後タクシーに乗車拒否されかけたふかみんさん。さすがに今日は一緒に飲むのをためらったよ」
「…タクシーの乗車拒否されかけた事は覚えてる……」
それを覚えているから何だと言うような沈黙。
判決。
死刑。
「あたし。今物凄く死んだ方がいいと思った。つーかあたしを殺してくれ」
「もーいいよ。そこまでやる人は中々いないしね」
すげーよ、ケイ君。本気で感動した。
私の破天荒な所が好きで一緒に飲んでるって言ってたけど、飲み方が破天荒って言うのはいかがな物か? ケイ君…あなたマゾじゃないの? と本気で考えてしまうバチあたりな私。
ケイ君の言葉に若干の反論を試みる。
「でもさ。でもさ。バンド関係の友達とか音楽業界の人ってみんな凄いんでしょ〜」
「凄いのもいるけど、最近の俺のまわりだと、ダントツふかみんが一番すごいよ?」
「またまた〜」
「………。」
「またまた〜」
「………。」
「ご、、、ご、、ごめ、、ごめんなさい」
もうひとりの私! 頼むからあまりやらかさないでくれ! このままじゃ友達がいなくなってしまうよ!!
「まー仕事でさ、この時の話とか、ふかみんの飲みっぷりの話をすると、飲み会が盛り上がるからいいけどさ。女の子で死ぬか生きるかって飲み方する人って他に知らないし。でも他の人だとわかんないよ。縁切られないようにしないと」
「……はい」
縁を切らないでくれたケイ君。ありがとう。
この反省はいつまで続くんだろう?
来月まで持つのでしょうか……。
まずこのニワトリ並みの頭を何とかするのが一番なのかも知れないと、帰りの電車に揺られながら本気で考える私でした…。
忘年会シーズン!!
皆さんも『もう一人の私』にご注意くださいませ。
「…。」
飲み友達のケイ君に電話すると携帯の向こうから、一瞬考えるような沈黙が訪れる。
今日は仕事! と言わないのだから、本日の予定がないようだ。でも予定がない時に飲みをためらうなんて、ケイ君らしくないなーと思っていると、彼はおもむろに口を開いた。
「…ふかみん。飲みは軽くにしてさ。今日は食事にしない?」
「え? いいよ。そーいえばケイ君とお酒を飲む以外、食事をした事はなかったよね」
ケイ君のいつもよりも固い、他人行儀な物言いが気になるが、腹も減ったし食事にくり出す事にした。
イタ飯屋でワインを一本だけ注文し、モリモリ食べてワインを嗜むように舌で転がす。
「なんか…。ふかみんがイッキ以外で酒を飲むって変な感じ」
「まーねー。先週大暴れした時の痣がまだ消えなくてさ〜。年かな〜。何だか最近飲み過ぎで湿疹できるし…。最近もう一人の私の暴れ方がヤバイんで控えようかな〜と思ってはいるんだよね」
私の言葉を聞いてから、ケイ君は、はあっと大きくため息をついて、
「……本当に覚えてないんだね」
とポツリと呟いた。
「へ?」
「この前俺と飲んだ時の事。何にも覚えてないんだね」
………。
あの時もヤバかった。携帯にラーメン屋で描いたらしいドラエもんやら、見知らぬ写真が映っていて、エラク驚いた記憶がある。
嫌な予感。できれば聞きたくない。
私の意志を察知したかのように、ケイ君は口を開く。
「自分の事だから知ってた方がいいと思うから言うけど、あんたすごかったんだよ」
うわあああん。きーきーたーくーなーい!
「ラーメン屋でさ。「ケイ君がどんだけ懐の広い人間かテストしてみましょー」って騒いでさ。頭から水かけられたんだけど、俺。もう店員とか他のお客さんが「大丈夫ですか?」って言ってる間、あんたケラケラ笑ってたんだよ」
……………。
さすがに笑えない。顔が青覚める。それは水かけるってドラマとか以外ありえないだろう。。つーか、人としてやってはいけない事だろう。
「そんだけじゃないよ。その後渋谷のセンター街で、『ギャー!この人に食べられるー!助けてー!助けてー!おまわりさーん!!」って騒いだの…覚えてる?」
その時の事を思い出してきたらしく、ケイ君の声がトゲトゲしい物へと変わっていく。
あまりに常軌を逸した行動をする女の話に私はひきつった顔で、
「……その人は、、誰?」
と聞いてみた。
「あんただよ。その後タクシーに乗車拒否されかけたふかみんさん。さすがに今日は一緒に飲むのをためらったよ」
「…タクシーの乗車拒否されかけた事は覚えてる……」
それを覚えているから何だと言うような沈黙。
判決。
死刑。
「あたし。今物凄く死んだ方がいいと思った。つーかあたしを殺してくれ」
「もーいいよ。そこまでやる人は中々いないしね」
すげーよ、ケイ君。本気で感動した。
私の破天荒な所が好きで一緒に飲んでるって言ってたけど、飲み方が破天荒って言うのはいかがな物か? ケイ君…あなたマゾじゃないの? と本気で考えてしまうバチあたりな私。
ケイ君の言葉に若干の反論を試みる。
「でもさ。でもさ。バンド関係の友達とか音楽業界の人ってみんな凄いんでしょ〜」
「凄いのもいるけど、最近の俺のまわりだと、ダントツふかみんが一番すごいよ?」
「またまた〜」
「………。」
「またまた〜」
「………。」
「ご、、、ご、、ごめ、、ごめんなさい」
もうひとりの私! 頼むからあまりやらかさないでくれ! このままじゃ友達がいなくなってしまうよ!!
「まー仕事でさ、この時の話とか、ふかみんの飲みっぷりの話をすると、飲み会が盛り上がるからいいけどさ。女の子で死ぬか生きるかって飲み方する人って他に知らないし。でも他の人だとわかんないよ。縁切られないようにしないと」
「……はい」
縁を切らないでくれたケイ君。ありがとう。
この反省はいつまで続くんだろう?
来月まで持つのでしょうか……。
まずこのニワトリ並みの頭を何とかするのが一番なのかも知れないと、帰りの電車に揺られながら本気で考える私でした…。
忘年会シーズン!!
皆さんも『もう一人の私』にご注意くださいませ。
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