ある日の夜のこと。
 物凄くニマニマしていたら、「どうしたの? 買い食い中のファミマのチキンがそんなに美味しいの?」って聞かれてしまう。
 ニヤーっと笑って首を横に振る私。

「うんにゃ。スパイシーチキンもうまいけど、さっきすっごい良い事があったの! 途中にビデオ屋寄ったらロンバケの2巻と3巻が戻ってきてた♪」
 と鼻の穴をおっぴろげて、大興奮でまくしたてた。

 この前久々に『ロンバケ』を借りようとしたら、ショックな事に2巻&3巻が借りられてた。

 テレビドラマのビデオって、自分が見たい巻がスッコリ抜けていると、物凄くガッカリしちゃうのである。
 あまりにも悔しかったので、私の2&3巻ゲットした人への報復として、わざと2&3飛ばして残り巻を全部借り上げた。

 だってもし今棚にある1巻だけをおとなしく借りたとするでしょ?
 あっと言う間に観終わってしまった私は、いつ返ってくるか分らないビデオの返却をじっと待ち、またその人が4&5を借りてる間も返ってくるのをジーっと待つ事になっちゃうじゃないですか! 考えただけで苛々MAX! そんなの楽しさが半減だよ!! あたしは自分が観たい時に観たいんぢゃー!!

 本当は朝の7時過ぎまでぶっ続けてみたから、一日半で見終わっちゃったんだけど、ちょこっと覗いた時にまだレンタル屋に2,3が戻ってきてなかったら、故意に返却してなかったのだ。
 そして先ほどレンタル屋さんにショボンと戻ってきている2,3巻を見つけ、ウキウキしてたって訳です。

 その話を得意気になってすると、ボソリと
「あんた…相当性格悪いね」
と言われてしまった。
「だって! 物凄く楽しみにしてたから、すっっごくガッカリしたんだもん! ひとりでビデオ屋で『ギャー!』って叫んじゃったよ。だから2&3を借りてた人が『続き続き♪』ってお店に来て、『えええ!? なんでないの? おかしくない!?』って一日くらい思ってもらったっていいじゃん! 」
 唾を飛ばして反論すると、呆れたようにはあっと大きく溜め息をつかれてしまう。

 『目には目を。歯に歯はを』的なちょっとした報復? のつもりなんですが、ちゃんと順番は守らないとダメですよね…。
 
 Zepp Tokyoは音と言葉の洪水。

 ヘドウィグという生き方。
 剥き出しで磨耗された最高にビッチでピュアな潔い魂。

 今日、あたしはヘドウィグ・アンド・アングリーインチという最高にカッコイイバンドのライブに行ってきた。

 え? それって三上博史がドラッククイーンの格好(ピンヒールにビスチェ、ラメラメのケバケバ化粧)をしておネエ言葉で演じるひとり芝居だよねぇ? と思われる方も多いはず。
 そうです。そのミュージカルです。
 でもロックミュージカルなんて言葉じゃこの舞台にはヌルい&だっっさい!!
 あたしの中ではやっぱりライブに行ったような感覚だった。

 まずZepp Tokyoを揺らす音量があり得ないくらいでかい。
(演奏も歌もモチロン生で凄い気合い!上手いしね!)
 かなりライブに足を運んだ大音量フェチな私が「あ、爆音!!」って思うくらいだから、普通の演劇じゃあり得ない音量だ。
もう演劇界的には革命って言ってもいいくらい。(劇団新幹線の音量にもこだわりを感じたけど、こっちのが凄い。まぁこっちはロックライブだからね)。

 ステージには三上博史扮するヘドウィグ。
そして彼女の従順な下僕たち。(メンバーね)
 あたし達は今日彼女たちのライブに足を運び、MCでヘドウィグの人生を聞きつつ、ライブを楽しむという流れだ。
 演劇6、歌4って感じかな。そのMCと歌の運びがあまりに自然なんで、どんどん三上の演技に引きずりこまれていく。
 演劇観に行ってその最中にスタンディングで弾けたり、ステージに向かって叫んだのはこれが初めての経験でした。(笑)

 ヘドウィグはあたし達に向かって語りかける。
 真直ぐに客席を見つめながら。
 時には笑わせ、時には真っ暗な谷底を覗きこむような深い哀しみを帯びた声で。
 ベアのキャンディーみたな甘い毒をたっぷりと湿らせた舌が、緩急をつけながらいやらしく観客の心臓をフェラすようになめ回す。

「歌いなさいよ。笑いなさいよ。寝ててもいいわ。でも帰る時はちゃんと申告してちょうだい」とか言い笑い煙草を吸いながら彼女は笑う。
 そして優雅な足取りで客席に向かうと、男性客の顔に股間をくねらせマーキングする。
 お客さんとのディスカッションをおりまぜた何てヘドウィグっぽいパーフォーマンス!

 最初「歌は日本語訳だしヤッパリ駄目なんじゃ…」「そもそも三上博史歌えるの?」とか思った自分が恥ずかった。
 それってちゃんと知りもしないくせに色眼鏡で批判するバカな大人と一緒だったから!

 文句あるなら観てからいいやがれ!って感じした。

 本気の歌には魂がこもります。
 だから色んな国の言葉に訳さて受け継がれている名曲があるんじゃん!
 全然知らない宇宙語でも同じように泣いたと思う。
 ヘドウィグの魂に共感する者ならば。

 音楽が好きな人、演劇が好きな人、ヘドウィグが好きな人。
 もし機会があれば劇場に足を運んで会いにいってください。
 もしもちょっとでもこの「ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ」に興味を持って下さった方がいたら、映画版をみてください!

 絶対に損はさせません! こんな面白い物があるのに見られないなんて勿体無いよ!!

 同じステージは二度はない。客のノリでアドリブを利かせ、約120分以上演じ歌い魅せる三上ヘドウィグは最高!
 リピーターが続出なのもわかります。あたしも修羅場じゃなければ、全部行きたかった…。
 難しいかもしれないけど、次再演したら必ず行きます!
コミックバトンなる物を頂きました。
改めて好きなマンガを選別しようと考えると、脳みそがぐるぐるしちゃう!
だってその時その時の想い出とか思い入れとかあるからねー。まぁ、とりあえずレッツらGO!!!
あ、ちゃんと普通の本も月10冊以上は確実読んでいるので、心配しないでくださいねっ!(笑)
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★現在所有している本★
おそろしい…1000冊から先は数えたくない…。
2000はないと信じたいが…。
でもうちの会社的には結構普通な数。
みんな本で床が抜けないか本気で心配しているので♪(局長とかは古本大好きで本の保管用に倉庫とか借りてますもんねー)。

★現在定期的に購入しているコミック★
沢山あるので今思い出せる範囲で…。

<少年誌>
NARUTO、ワンピース、DEATHNOTE、アイシールド21、ハンター×ハンター、ブリーチ、トッキュー!!、金色のガッシュベル、あひるの空、ハツカネズミの時間、からくりサーカス

<青年誌>
蒼天航路、新暗行御史、はるか17、リアル、バカボンド、エマ、ベルセルク、Drコトー、ホーリーランド、PLUTO、20世紀少年、蟲師、医龍、太陽の黙示録、バーテンダー、神の雫、働きマン、BECK

<少女&お姉さんマンガ>
のだめカンタービレ、NANA、ハチミツとクローバー、プライド、サプリ、7SEED、ホットギミック、高校デビュー、紅色HERO、ラブコン、EXIT、百鬼夜行抄、死化粧師、ボクが包む月の光、フルーツバスケット、桜蘭高校ホスト部、シュガシュガルーン、さくらん、秘密、LOVELESS、新コスメの魔法、砂時計、きみはペット、溺れるナイフ、恋文日和、ゴーストハント、フラワーオブライフ

※他にも色々ありますが、もーダメ!つまらん! と思ったら即買わなくなります。モノによっては弟が引き取って続きを買ってくれます。(笑)

★最後に買ったマンガ★
月曜日がジャンプコミックスの新刊ラッシュだったもんで。
ハンター×2、アイシールド21、ワンピース、デスノート

★よく読むまたは思い入れのあるマンガ★

※マスターキートン/浦沢直樹
短いストーリーがいくつも折り重なっていて、ひょっと読んでも凄く楽しい。
浦沢好き、考古学好きはたまらない逸品。私は昔からシュリーマンが好きだったので、シュリーマンのようなキートン先生に憧れます。読んでいて鳥肌が立つ。

※スラムダンク/井上雄彦
今も昔も好きです。読み返すと元気が出る。こーゆー熱血系好きです。
少年マンガっていいね!
スラムダンクは名台詞もいっぱいあります。標本入りしているのの幾つかはコチラ↓
◎「負けるよりはましだ」
◎「オレたちゃ 別に仲良しじゃねぇし お前らには腹が立ってばかりだ だが…このチームは…最高だ…」
◎「這い上がろう『負けたことがある』というのがいつか大きな財産になる」

とかでしょうか? え。「諦めたらそこで試合終了だよ」がないって?
その辺はもう言わずと知れた名台詞ですけん、あえて外しちょります♪

※EXIT/藤田貴美
色々なバンド物のマンガがあるけれど、文句なしにこれが一番面白いと思う。
私結構マンガ読んでいる方だと思うんですが、これ以上面白いバンドマンガは
今まで読んだ事ないよ。(ベッ○よりも断然面白い!)
誌面から腹に響くドラムの音とか、ボーカルから滴る汗と熱気とか、骨太なベースとかもう本当に聞こえてくるような感じです。
あんまりメジャーな本じゃないけど、バンド好きな人や音楽が好きな人に是非読んでもらいたい作品です。

※BANANAFISH/吉田秋生
本当に大好き!あの図書館のシーンは何度見ても泣けます。
語り出すと止まらないのでガマンします。
でも読んだ事ない人には是非通って欲しい作品です!
うう愛する「トーマの心臓」と迷いましたがコッチで!

※ハチミツとクローバー/羽海野チカ
今連載中の雑誌を追いかけて読んでいるのは、これ一本。どうか読んでくださいって感じ。
まぁ、腹を抱えて笑えるのだめも迷ったんですが、やっぱりハチクロで。青春って素敵!
アニメが始まった時に「これは片思いのお話です」ってあったけど、なるほど!って思いました。
片思いの切なさ青春の甘酸っぱさがテンコ盛りでございます。そしてギャクも冴えてるぜ!
ハチクロもきゅんと胸に響く言葉が沢山! 標本入りしているは例えばコチラ↓

◎気付かなかった まさか自分の家のドアが 「どこでもドア」だったなんて

◎不思議だ こんな遠い遠い地の果てなのに じつはあのアパートの自分の部屋と繋がっていて
ドアをあけて外にでれば どこへでも行けたんだ
青春18切符も 銀河鉄道のミドリ色の切符も 何もなくても
自分の足を 交互に踏み出すだけで
バカみたいだ そんなコト 小学生だって知っている いやオレだって知っていた
ーーでも ここにくるまでは わからなかったんだ
この景色が見れて良かった 帰ろう君の
ーーそしてぼくの ーーみんなの住む場所へ……
帰ろう また同じ数だけ ペダルを踏んで
 2005年6月26日(日)。
 テレビの前にかじりついて応援しました。

 シウバの登場では一緒に両手を組み、くねくねと回してみたり。(日本人なのに中村選手を応援しなくてスミマセン)。
 凄い悪人面で、鬼のよーに強くて、観ているこちらも拳を固めてしまうような面白い試合をしてくれる大好きな選手です。

 今回も中村選手が柔道着脱いだ瞬間からの追い込みが凄まじかった! 野生の獣が同じ肉食動物をしとめるみたい。
きっと中村選手の中で何かが起こって柔道着を脱ぎ捨てたんだろうけど、それが敗因になってしまいましたね。
「あとで吉田に怒られるかねー」って話しておりました。
でも序盤は凄く前向きな気持ちが伝わってきましたよ!

 それにしてもシウバは強いよ。ヘビー級のハントとあそこまでやりあった男だしな! 外国人の選手との対戦が見たいです。

 シュートボクセの面々の試合は面白いですな。マウリシオ・ショーグンのし試合も面白かったし。

 私はK-1よりPRIDEの方が好きでございます♪(K-1も好きだけどっ。年末はテレビをガチャガチャ大変でした)。
 そして迎えた桜庭戦。アローナは鬼のように強すぎです。もっとちゃんとした『試合』がみたい。
 私は『ファンタジスタ』としての試合より、勝ちを目指す事しか考えてない!って試合の方に魅せられるので、アローナの冷酷なまでの勝ちにこだわる戦いっぷりに圧倒されました。あの怪我した目のあたりとか容赦なく殴るもんね。弱点はつく、あたり前の事。でも。それでもさ。やっぱり試合中は辛かったよ。
「おかーさーん、もうたすけてくださーい(泣)」って感じでいつのまにかお祈りポーズの私…。
 あんなに殴られても自分からじゃギプアップしないってのが、やっぱり格闘家魂だよね。

 前に角田さんが「選手はどんなに重症を負っていても『大丈夫か? まだいけるか?』って聞かれたら、選手生命に関わるような怪我でも本能的に「大丈夫、やれます」って言う者なんです。だからレフリー達がちゃんと判断しなきゃいけない」って言っていたのを思い出した。凄い、背筋が伸びるような見事な覚悟。
でもだからこそ2ラウンド修了またずにタオルを投げ込んだ方が良かったと思う。
 転向の話とかもあるけど、とにかく今は何も考えず怪我を治して欲しいです。

 そんな私。一番好きな選手はヒョードルです。
 熊しゃんみたいな顔なのにおそろしく強いから。(笑)
 女はギャップに弱いんです。
 そして格闘技はひとりでテレビで見るより、同士と見た方が面白いなー。私も試合に行きたいー!
 それかサッカーバーみたいに、皆でビールとか飲みながら応援するのもいいかもねっ!
 どのラルク(今昔、ライトorダーク、バラードorポップなどなど)が好きな人でもお気に入りの曲が絶対ひとつは見つかると思います。(でもこれって凄い事)。

 逆に特化していない分「ちょっと…」って人(特にファン!)もいるかも知れない。
 けれど、『虹』ってバンド名らしく、実に様々な色を見せてくれます。それが織り重なって一枚のアルバムになった感じです。

 局ファンが何言ってるって感じだけど、音質といい、曲の順番といいクオリティーは高いと思う。
凄く良いアルバムだなと思います。

 はー、以前のあたしはメチャクチャ偏った側の人間だったのにズイブン大人になったもんだよ。(笑)

 ジャケットがとっても素敵です。デザイナーさんありがとう!

 さぁて、今回のライブも待ち遠しいぞ! コンチクショウ!!!

L’Arc~en~Ciel CD KRE 2005/06/22 ¥3,059New World
LOST HEAVEN
叙情詩
TRUST
Killing Me
AS ONE
My Dear
EXISTENCE
自由への招待
Ophelia
星空
twinkle, twinkle
「ジョゼと虎と魚たち」を観た。
 切ない気持ちが愛おしいって感情なのかな。
 もうばかみたいに涙が止まらない。私は小説よりも、私は映画の方が好きでした。
 映像も、音も。
 全てがすす汚れていて美しくて力強い。
 台詞や役者も凄く良かったなぁ。本当に全てが好きな作品でした。出会えて良かった。
『忘れたい、いとおしい、忘れられない。』って言うキャッチコピーにもぐっときました。

 ストーリーはこんな感じ。
 恒夫はある雀荘でバイトしている。
 そこで持ち上がる噂は、毎朝人目を忍び、ボロをまとった老婆が乳母車を引いて徘徊していると言う事。
 乳母車にはヤクを積んでいるとか、大金を隠し持っているとか色々憶測が飛び交う中、恒夫はその乳母車に遭遇する。
 そっと中を覗くと女の子が現れ、きっと睨みつけたかと思うと、包丁を振り回してきた。
 乳母車にいた下半身麻痺の女の子はジョゼと言い、生活保護を受けながらおばあちゃんと二人で暮らしている。
 お詫びにと、恒夫は朝食に招かれる。出汁巻き卵もみそ汁もご飯もどれもこれもメチャクチャ美味しい。
 彼女に「美味しい」と告げると、初めて彼女は口を開いた。部愛想な声で「当然や。ウチが作ってるんやから」と…。

 こうして奇妙な関係が続いていくんですが、途中でおばあちゃんが亡くなったりと色々ある訳です。

※ネタバレNGな人は読まないでね♪※

 ジョゼは暗い海の底でひっそり生きてきた闇の住人。
 そして恒夫は明るい所で生きる陸の青年な気がした。
 そんな二人が惹かれあい、愛し合い、そして彼はまた明るい世界に戻っていく…。
 彼女ひとりをまた暗闇に残して…。

 恒夫にはジョゼを捨てていけるだけの強さはあっても、ジョゼと一生一緒に生きる強さはなかったんだよね。
 ラストにジョゼと別れを交わし、彼女の家から出た恒夫が、家の外で新しい彼女(元カノ)の前で突然号泣するシーンがあって、それが一層リアルな感じがした。
 童話みたいに「いつまでも、ふたりは幸せに暮らしましたとさ」って言うエンディングは素敵だけど、やっぱりそうじゃない事の方が現実は多い。
 本当に強い人ってどのくらいいるんだろう。
 強さって何? 弱さは? ずるさは? 優しさは?
 よくわからないけど、ジョゼはきっと肝心な所がとても優しくて強いんだと思う。
 物語の途中、おさかな館でジョゼと恒夫にこんな話しをする。

「なぁ、目ぇ閉じて。何が見える?」
「なーんにも。真っ暗」
「そこが昔うちがおった場所や」
「どこ?」
「深い深い海の底。うちはそっから泳いできたんや」
「なんで?」
「あんたとこの世で一番エッチな事をするために」
「そっかぁ…。ジョゼは海底に住んでたのかぁ」
「そこには光も音もなくて、風もふかへんし雨も降らへんで、シーンと静かやねん。」
「寂しいじゃん」
「別に淋しくはない。はじめから何にもないねんもん。ただゆっくりゆっくり時間が過ぎていくだけや。うちはもう二度とあの場所には戻られへんのやろ。いつかあんたがおらんようになったら、迷子の貝殻みたいにひとりぼっちで海の底をコロコロコロコロ転がり続ける事になるんやろ。 でもまぁ…それもまたよしや」
 そう言った時のジョゼの顔が忘れらないほど切なくて綺麗だった。

 どんなに好きでも背負えない物がある。彼の狡さを非難したり幻滅したりするのは簡単だけど、人それぞれ背負える荷物の大きさは違うから。いちがいに彼を攻められない。
 恒夫はとても優しいけど、ジョゼから逃げた。自分で明るい世界を生きる事を自分で決めた。
 それなのに。
 自分でジョゼを捨てたくせに号泣する。

 彼が泣いた意味は、彼女と二度と会えないって事だけ? 捨てた側の男の気持ちなんて今のあたしにはわからないけど、もっともっと色んな想いがあるんだろうなぁ。
 彼は明るい所でしか生きられない人間だった。そして幸か不幸かその事実を知っている。
 きっと明るい所で生きていく彼は、お嬢様の彼女と安定したレールの上を安全に走っていく気がする。
 でもふっとジョゼを思い出して泣くのかもしれない。もう喪失してしまった愛しさは鮮やかな痛みを伴う物だから。

 高校生位のあたしだったから、ジョゼを捨てた恒夫に対し、確実にテレビを壊すほど癇癪を起こしていたかも知れませんが、大人になったのかも知れませんねぇ。

 ずっと真っ暗な中にいる人生と、一瞬だけ明るい所を知ってしまいその後もといた暗い場所に戻る人生。
 どっちか選べと言われたら、私はどっちを選ぶのかな。理想の自分と現実の私が頭の中で戦っている。
 答えは全然でないけど、私もジョゼのように静かにありのままを受け止められるような人になりたいな。

 心に滲みる一本でした。

http://www.jozeetora.com/index_f.html
★スクリーンセーバーも良い感じ♪
「今回のメディアは凄いよ。舞台一面に水を貼るんだって」
 すでに千秋楽のチケットをゲットしていた母のこの言葉を聞き、絶対に行く!と決心した私。
 マクベスの全面鏡貼りの舞台にもドギモを抜かれたし、舞台装置フェチとしては是非観ておきたい。
 
 開演時間。ゆっくりと幕が上がる。
 現れた水面には睡蓮が咲き誇り、細く糸のような照明が水辺を照らしている。
 その光景は静かで息を飲むほど美しい。
 そして年老いた乳母(松下砂稚子)がゆっくりと語る嘆き言葉…。
 もうこれだけで否応なしにメディアの世界へ引きずり込まれてしまう。

 乳母の嘆きの後、戸の向こうから、絶望したメディア・大竹しのぶが紡ぐ呪詛と悔恨の呻きが聞こえてくる。
 まだ姿を現す前だというのに、その圧倒的な存在感がドア越しから溢れて出ているようだ!
 あまりの深く暗い絶望の声音に、全身に鳥肌立った。
 舞台装置はずっと変わる事なく、時には飛沫を上げこの水面で進んでいく。(前から3列目までは、お客に水よけシートを渡されていた)。
 水に濡れてずっしりと重みを増した衣装も、まるで人々のしがらみや業のようだ。
 水(さまざまな思惑や感情)に足を取られまいともがく人々の姿に、ゾッとしてしまう。

 去年・大竹しのぶの演じた「喪服の似合うエレクトラ」を観たが、「メディア」の方がより女の情念が深い気がする。
 夫イアソン(生瀬勝久)に裏切られた妻・メディア(大竹しのぶ)が、その国の王(吉田鋼太郎)と新しい妻となる姫君を殺し、腹を痛めて生んだ二人の子さえ殺すという壮絶ストーリーなのだから…。
 大竹しのぶの子供を殺すか思いとどまるかを葛藤する様が生々しかった。

 今まで色々と劇を観てきたけど、鳥肌が立って涙が止まらなかったのはこれだけ。
 女の情、女の嘆き、そして怖さ。
 全てがここに凝縮されている。
 男は女が怖くなるかも…。

 それにしても大竹しのぶは凄い。
 蜷川幸雄が「大竹しのぶだから、女性でメディアをやった」と言わしめたのも納得。
 その他の役者も凄く良かった。
 特に生瀬は今までコメディーしか観たことなかったので、どうかな? と思っていたのだが、見事なハマり役。
 まるで武士のような理知的で残酷さを隠し持つ威厳のある声が、古典作品にピッタリだ。
 今日は二日目。舞台は毎回変化していく物なので、もう一度変化したメディアを観たいと思った。

 絶対に観て欲しい一本。
 どうか劇場へ足を運んでみてください。

追伸:笠原さんも頑張っていました。ライフファンの皆様ご安心を。(笑)
今日は「ニュー・シネマ・パラダイス」「コーリャ愛のプラハ」などジジイと子供(少年)モノが大好物なので、絶対に観ると決めていた作品。観て良かった〜っ!

子供。先生。歌。優しさと慈しみの心。
シンプルで凄く心温まる素敵な作品でした。

天使の歌声を持つ少年・モニカ君の歌声はどこまでも澄んでいて天に吸い込まれていく感じ。でも「ボーイソフラノ」って本当に一瞬のものだから…。少年時代の象徴のような気がして、彼の歌を聞いていると切なくなります。

必ず土曜日に迎えにくると信じてずっと門で待っている少年・ペピノ少年が小さくて凄く可愛い。この子、ジャック・ペランの息子さんだそうです。だからかなー。画面からペピノへの愛が滲み出てる滲み出てる。
あんまり気に入ったので、映画としてはめずらしくパンフレットと合唱団のCDまで衝動買いしちゃった…。
少年団の歌声を聞いていると、「パトラッシュ…僕もう眠いんだ…」って場面が浮かんできました(笑)

予告でやっていた『大いなる休暇』ってやつが凄く気になった。絶対良い映画だと確信しておりマス。あと気になったのが『村の写真集』。わかりやすいって? いいんだよ!(笑)
そうそう。昔ある小さな村で宝くじがあたったおっちゃんがいて、そいつが死んじゃって、村中でウソを付くって映画があったハズだったんだけど。。タイトルがどうしても思い出せない。。知ってる人がいたら教えてほしいくらいです…。

帰りに銀座アスターで焼きそばを食べました。
焼きそばはアスターか、横浜の玉屋の焼きそばがピカイチに美味しいと思う。
焼いたソバのしっかり火の通った部分はカリカリ、でもちゃんと柔らかい部分も存在して素晴らしい世界に私を連れてってくれるとです! 中国茶を飲むと口の中もサッパリだし。はー。極楽極楽。
 今日は「KERA・MAP」の第3弾作品・「砂の上の植物群」を観てきた。
 今回初の舞台挑戦となる常盤貴子の好演もさる事ながら、筒井道隆、渡辺いっけい、温水洋一などの個性派役者も見逃せない!
 私的には今回・猫背椿を観るためにこのチケットを取ったんだけど、西尾まりまで出てて「こりゃー演技派が勢揃いだわ」とほくそ笑んだものだ。

 猫背椿は「大人計画の人」で、今ライフカードのCMに出ている女の人。
 今日は仕事で一緒に行けなかった彼氏に、「椿に『おねーちゃん!』って手を振ってこい!」って指令を受けていたので、そっと劇場で手を振ってみた。友達は爆笑していた。(椿ちゃんに性格も顔もそっくりだと彼は言う…)。彼氏くらいあたしに夢を見せてくれてもいいのではないかと思うのだが…。うーむ。

 ストーリーは墜落した飛行機から奇跡的に生き残った男女が、外界から閉ざされた廃墟で生活を送るというシリアスな内容なんだけど、ふんだんに笑いの要素も詰まっていて、いつも劇場では笑い声が絶えない。
 でも後半にるにつれて、少しずつみんなが壊れていって…。
 同じおかしい事をしているのに、何だか悲しかったり痛々しかったりする。。3時間あるからできる技よね。とてもコミカルからシュールに変わっていく様が見事でした。

 KERA・MAPの作品は長い物が多いけど、今回も3時間近く。これを一日に2回演じる役者さんって本当に凄い!
 引き込まれる内容にあっという間の3時間でした。その後食べたご飯も最高! また行きたいなぁ。。

 そうそう。シアターアプルにあったちらしの中に、スティーブンキングの「ミザリー」があった。しかもミザリー役はあの渡辺えり子。
 あまりにもハマり役なんでかなり友達とウケてしまいました。うう…観たい。。
 こうやってお金が貯まらないのね。。
「ふかみんちゃん。ミラクルフルーツって知ってる?」
「ドラゴンフルーツの仲間ですか?」
 母の知り合いのおばさまは私の回答にニンマリ微笑む。
「ふふふ、じゃあ是非ミラクルフルーツを食べてもらわなきゃ」
と言って、私達はおばさまの家の近くにある葉山のレストランへ向かった。

 目の前に現れたのはテンコ盛りのフルーツ。
 どれも瑞々しくて本当に美味しそうだ。
「これには食べ方があるの。まず最初にミラクルフルーツを食べる前にヨーグルトとか適当に食べてみて」
 私は言われた通りに、ヨーグルトやレモンなんかを齧ってみる。
 ………。ぎゃー。めちゃくちゃ酸っぱいんですけど!
 酸っぱい物選手権かぁ〜?と顔をしかめ、目の前の膨大なフルーツの山にぞっとする。
「どうだった」
「おそろしく酸っぱいです…」
「じゃあ、この実を食べてみて」
 指差されたミラクルフルーツは、手のひらに乗るくらいのとても小さな赤い実。
 下で皮を剥がし、砂時計が全部落ちるまでコロコロと舌で転がし続ける。
 砂時計がやっと落ちたところで、ミラクルフルーツを吐き出した。
「じゃあ。もう一度レモンを食べてみて」
 ヤケクソ気味でガブリとレモンに被りつく。
 ………と。
 メッッッチャクチャ甘いんですけど!!!!!
「なんで? ええ!?」
 私は驚きのあまり声を大にして叫び、大興奮。
 ヨーグルトもまるで砂糖かけたみたいに甘いし、パイナップルも缶詰のパインみたい。
 そしてプチトマトも甘い事甘い事。
 これは一体どういう魔法なんじゃ。
「このミラクルフルーツは味覚をちょっと変えて酸っぱい物を甘く感じさせる効果があるそうよ」
 へぇー。こんな実があるとは!
 この実さえあれば、宴会芸としてレモンのイッキ食いができるなーとシミジミ思いつつ、デザートを完食致しました。
 本当にオドロキ! 渋谷でもミラクルフルーツのお店ができた…と言う噂を聞いたので(本当がどうかは確認してないけど)、機会があれば是非お試しくださいませ。

※画像の赤い実がミラクルフルーツです。ちっちゃいのに凄い力の持ち主です!
 進学校に通う紫は、ただ悪戯に過ぎていく毎日に疑問を持ちつつも淡々と生きていた。
 そんな彼女が、服飾デザイナーを目指すヤザガクの専門学生ジョージたちに見いだされ、生活は一転。モデルへの道を目指すことに…。

 とにかくジョージが恐ろしくプロ意識が高い人で、クールかつ情熱家でカッコ良いです!
 恋愛&モデルとしても初心者の紫は、傷付きながらも戦い、生き方を模索していきます。
 恋に将来の夢にレベルアップしていく紫が素敵です。
 辛口でオトナ向けなんで、ラストが…って感想もあったけど、私はラストはこれがベストだと思います。
 ジョージの紫への愛の示し方とか、ふたりの生き方とか…。
 なんて純度の高い恋愛なんでしょう!

 転んだり、本気の恋愛をした事のある大人の女性(精神的にね)ならば、わかってくれるはず。

 完結している矢沢あいのマンガで一番好きです!

「ご近所物語」を読むとさらに面白いよ★(読む気がなくても、パラキスを読み終わったら、とご近所も知りたくなると思う…)。

◎余談◎
 つーか今度フジテレビで始まる「ノイタミア」という企画をご存知でしょうか?
 第一作は「ハチミツとクローバー」なんだけど、二作目はこの「Paradise Kiss」。
 「ハチクロ」の直前スペシャルの感じでは、かなりクオリティーが高い。
 オープニングがYUKI、エンディングがスネオヘアー。挿入歌がスピッツ、スガシカオだって。
 HPも遊びに行ったんだけど、すっごく可愛い。一線のクリエーター集団を集めてアニメ作ってる感じがしました。
「Paradise Kiss」は逆にカッコ良い路線で攻めるのかな。(音楽系はNANAのCDでお願いしてる人とか使って)

 両方とも死ぬほど好きな作品だから嬉しい。楽しみです。
 プロのお仕事って沢山あるけれど、本屋さんもプロの仕事だと思う。
 ただ本屋さんはその中でも特に、プロとそうでない人の差が激しい。
 プロかそうじゃないかわかるのはブックカバーのかけ方だ。
「カバーおかけしますか?」
「お願いします」
 と言う会話の後、笑顔だった店員さんは、急に職人の顔になる。
 そして仕立てのよい服を手にするような、丁寧さで本に合うサイズの紙を即座に選び、本を傷つけないようにすっと折り目をつけていく。
 一番好きなカバーのかけ方は、一度本とカバーをずし、カバーにそのお店のカバーをかけてくれる方法だ。
 これだと厚みのあるハードカバーの本でも、しっかりしていてはがれない。
 店員さんの手から、のりをきかせたワイシャツのようなピシッと正装した本を手渡されると、本に対する愛着着のような物を感じて、何だかとても嬉しくなる。

  職人にカバーしてもらった本を手に店を出る時、私背筋も自然と伸び、軽やかな足取りで店を出るのである。

 ありがとう! 本屋さん! また来るよ!!
「生まれて初めて映画館に観に行った映画は?」
とタナベ君と話していた時の事。

 私が生まれて初めて観た映画は『ドラえもん のび太の魔界大冒険』でした。
 スクリーンいっぱいにうつるドラちゃんの姿に、幼稚園の私は大興奮。

 どのくらい興奮したかって?

 そりゃー、親の制止を振り切ってステージに駆け上がるくらいの興奮ですよ。笑

 映画館は舞台挨拶とかできるような舞台があったらしいんですが、ステージによじ登って(スクリーンの)ドラちゃんに抱き着いたそうです。
 そして私が駆け登ると、次々と他の子供達もよじ登り出し、その回の映画はメチャクチャだったと母が話しておりました。

「…おそろしい子だたねぇ」
他人事のように私が言うと、
「まー。アンタの後に他の子達も登りだしたから、まだよかったけどね」
 とケロっとしておりました。

 その事をタナベ君が、
「なんか小さい革命家だね」
「…あのさ。そう思ったのって今チェ・ゲバラを観たから思いついたんでしょ…」
「うん」

 ふふふ。革命家か。
 チンカラホイを合い言葉に、アルコール過激派グループ作ろうかしら?
 ちょっと憧れる今日この頃でした。

「ベビーオイルで簡単に10代の肌に戻れたよ!」
「ちょっと! 何? 何それ!!!! 詳しく聞かせて!」

 身を乗り出して、向かいのディスクの同僚に詰め寄る私。
 そこでこの裏技を聞いちゃいました。

 使用するのはベビーオイルのみ。
 マジ!?
 高揚感でハアハアと息づかいも荒くなる。その裏技とは↓

1→お風呂に入っていつも通り体を洗い、お風呂から出てからしっかり体をふく。

2→その後に腕、足、お尻などなどにベビーオイルをぬる。

3→もう一度お風呂場へ戻る。ベビーオイルを塗ったままの状態でざっとシャワーをかけ、余計な油分を流す。

4→お風呂から出て、優しくのせるようにタオルで水分を吸収。(間違ってもガシガシこすらない!!)


 これだけなんですわ。
 今日さっそくやってみたんだけど、3の『ベビーオイル塗ってからもう一度シャワーを浴びる』は凄いよ!
 もーポロポロっと恐ろしいくらいに肌が水を弾くんですよ!!!
 前までも「今だってちゃんと水くらい弾くわよ!」と思ってたけど、弾くレベルが違いますわい! 10代! 10代の弾け方ですよ!!(もーこれだけで元が取れたくらい嬉しいです)。

 上がった後も確かにしっとりした良い感じ。
 ベビーオイルの小さいのなんて、200円くらいでしょ?
 この値段でこれだけしっとりするのはちょと嬉しいなぁと大満足でした。
 山と美しい自然に囲まれた小さな田舎町に住む少年達は、100年以上前から、オンザまゆげの変テコなヘルメット頭。この髪型は町の伝統『吉野ガリ』と言われ、町にたった一件の床屋『バーバー吉野』のおばちゃん(もたいまさこ)の手によって受け継がれていた。
 そこに東京からやってきた茶髮のカッコ良い転校生の登場で、事態は急変!
 女の子たちは彼に夢中だし、最初は面白くない!って思っていた少年たちも、「俺たちももっとカッコよくなりてー!」と立ち上がり、大人達に戦いを挑む。(この中にバーバー吉野の1人息子もいるんだよね!)
 髪型をめぐって大人VS子供の戦いが今始まる! って感じのお話です。

 女の私から見てもすっごく懐かしい感じ。そして出だしの掴みから凄くよくて(これは見てのお楽しみ)、すぐ引き込まれてしまいました。主人公を含めた悪ガキたちも、「あー。こんな事やってる奴等いたな〜」と思ったりして頬が弛んじゃいました。

 学校が終わると秘密基地に集まって、ドキドキしながらエロ本読んだり、みんなのマドンナ的女の子の事を話したり。(「なぁ。あいつって胸でかくなったと思わない?」とかなんだけど)。
 学校が終わればじゃんけんで負けた人がランドセル持ったり、って通った道ですよね。(笑)

 個人的に笑ったのは、主人公の友達がのぼり棒に昇って、何度もすべり降りているので、変に思った友達が「おまえ何やってんの?」って聞くと、「なんかチン●つけてやると気持ちいいよ。お前達もやってみろよ」とか言うのがカワイイ。
 かと思えばお父さんに「大人になるってどういう事?」って聞いてみたり。
 学校のトイレで用を足しながら話していると、戸の向こうから別の友達の声がして、「お前うんこしてんじゃねーよ!」とか言って皆でガンガン扉叩いたりも、笑いました。あるある、みたいな。

 子供から大人の階段をのぼりかけている少年たちが、ほんのちょっとだけ(だけど確実な一歩)オトナになった、そんなお話です。
 もたいまさこが強烈でいい味だしてます。あーゆー肝っ玉母さんっていいなぁ。エンドロールであったロケ地を見たら、三島大社とかあったらから今度行ってみたいなと思います。

 印象に残った言葉は、床屋にくるオジイちゃんの、「伝統は伝説なる」かな。
 素朴で凄く良い映画なので、絶対オススメです★
 会社抜け出して(ダメじゃん!)『いま、会いにゆきます』を観てきました!
 平日の14時頃だったけど、結構人が入っていました。
 そして場所が新宿だったせいもあってか、学生さん(特にカップルがいっぱい。
 私が座席に座ると、後ろの方からコソコソと話声が…。
「ねーねー。オジさんとかならわかるけど、普通の社会人でこの時間に映画来る人って何やってる人なのかなぁ?」
 なんだコノヤロー。あたしの事か?
「さー?営業さんとかかなぁ?」
「えー! 営業で映画観ちゃうの? 電話とかきても取れないじゃん。ちょっとありえないなー。ちょー気になるよぉ」
 編集者だよ、コノヤロー!
 とよっぽど振り返って言ってやろーかと思ったが、大人気ないのでやめてみた。
 それに世の中みんなが土日休みと思ったら大間違いなのよ、子猫ちゃん★

 ほどなく上映スタート。
 冒頭の映像から胸をわしづかみにされ、スクリーンの世界へ引きずりこまれるような感覚と申しましょうか。
 本当に息をのむほど奇麗で、本で漠然とあったイメージにグングン色がついて鮮やかに輝き、躍動しはじめると言うか。これはかなり新鮮な驚きと興奮。(個人的には小説からの映画化で好きな作品って少ないので…)。
「あ。コレはアタリだな」と確信し、小さくガッツポーズしてしまいました。

 前回の『恋愛写眞』は映画先攻で、小説と映画は全く別モノって感じの作りだったけれど、こっちは雰囲気が一緒で本派の私としては本当に嬉しかったです。

 中村獅童や竹内結子のナチュラルな演技も良かったけれど、何より子役の子がかわいすぎる!
 全編にわたって泣きどころ満載でした。映画館は常にグスグスと鼻をすする音が……。仲間が沢山いて安心してボロボロ泣けました。(笑)

 この登場人物たちは不器用で欲張りもせず、人を出し抜いたりとか蹴落としたりとかそーいった事とは無縁の人達です。
 一途に穏やかで純粋で優しい。そしてこの優しさの中には、どんな過酷な運命にも静かに受け入れる事ができる強さもある。それって本当に凄い事。
 それに『家族と暮らす』って言う、いつも自分達があたり前だと思っている事が、実は奇跡みたいに素敵な事なんだなーと、欲張りな私的には目から鱗でした。(笑)
 俗世の垢にまみれた私も、観終わった後は、とても清々しい気持ちになれました。

 『いま、会いにゆきます』は、観客の乾いた心に『優しさ』と言う雨を降らせ、こわばった所をほぐしてくれる…そんな映画でじゃないのかなと思います。

 絶対オススメなので、観てみてください!
 別のセクションの友達に「ふかみん、絶対これがいいから使ってみな!」って勧められて使い出したのがこの『極潤ヒアルロン酸』。
 ぽってりとしたトロミのある無香料の化粧水なんだけど、これを顔や首などにつけると、超簡単にモッチモチのお肌になれちゃいます! そして面倒くさがりの私には嬉しいこれ一本で乳液いらず。
 ホント、もちもち肌なんて久しぶりだったから、ジーンとしちゃったよ。。

 しかもこの『極潤ヒアルロン酸』はメッッチャ安いのが嬉しい!
 だって1200円とかだけど、薬局によってはもっと安いもの★
 お財布の中身が乏しいワタクシの心強い味方。バシャバシャ首やら腕やらにも使っております。(笑)

 特にすんごいのが、茶色で小さめの薬瓶のような物に入った『極潤スーパーヒアルロン酸』でしょうか。効能によって+コラーゲンだったり、レチノールだったりするんだけど、本当にオススメ。
 カビカビだった私のほっぺがつきたてのお餅みたいに吸い付く吸い付く(笑)
 これも1800円くらいだし(場所によってはもっと安かったし)、是非一度使ってモチモチお肌を体感して欲しいです。

 リーズナブルな値段だと、それこそリッチな気分で湯水のよーに使えるから精神的にも王様気分です。
 最近会社の子にも「肌が奇麗になった!」って言われるし。

 いっつも面倒で化粧水すらつけなかったりする私だったんですが、(で2丁目のママさん(勿論オトコ)に叱られる…)これは付けた瞬間お肌がポタポタになるので面倒くさがらずに使ってます。
 モノグサさんにも超オススメの逸品です★
 これを観ると、とにかく前向きになれて、胸がホコホコする
物凄く大好きなドラマです。

 私はふっと時間ができた時とか、夜寝つけない時に見ています。
 すると元気がモリモリ沸いてきて、アラ不思議。
 恋にも仕事にも前向きな気持ちになれちゃうんです。
 全話を衝動買いしちゃっちゃったけど、後悔0(ゼロ)。
 もう十数回みてるから、モトはとってます。(笑)

 大手広告代理店でクリエター志望で入社した籐子(深津絵里)。
 夢に燃えていたはずの籐子は、いまではクリエイター職から
も離れ、恋人もいない地味なOLさん。
 今ではお酒と食べ物と、人の不孝を集めた海外ドキュメンタリーを見る事をこよなく愛する、何とも親近感を覚えてしまう女性です。

 籐子は自分の中で現実との折り合いをつけながら、「このままではいけない?」「でも現実はこんなもの?」なんて葛藤しつつも飲んだくれつつ、変わりばえのない日々を過ごしていた。

 そんな彼女に、昔憧れていた同じ会社のトップクリエイター貫井(堤真一)から独立した新事務所に、来て欲しいと言う話が舞い込んでくる。
 自分を認めてもらえた引き抜きの話に、安定を捨て、清水の舞台から飛び下りたつもりで会社を辞めたのに、その引き抜きの話は間違いだった!!
 しかも憧れの貫井さんは尊大で自己中でコドモっぽくて最悪!(物作りに対する情熱は本物なんだけどね)。  
 「間違いだったから、もう事務所に来るな」
 と貫井に容赦なく追い返されても、
「こっちは生活かかってんだから!明日も来ます!!」
 と啖呵を切って事務所に居座り続ける籐子。

 はじめは鬱陶しがられていた籐子が、次第に彼女はこの事務所になくてなならない存在へと変わっていく…。
 なーんていうラブ(だけどラブ薄め?)コメディーです。

 深津絵里をはじめ、堤真一、坂口憲二、西村雅彦、矢田亜希子など、みんなハマリ役。
 また同じ事務所の堤真一、坂口憲二、西村雅彦とのやりとりもすっごく面白い。
 特に貫井(堤)さんと、木村君(坂口)との飲んだくれ具合や、会話のやりとりとか、楽しいんですよね。
 恋愛ベタの貫井さんにキスの練習とか中学生みたいで。

 籐子の親友(悪友?)のまきちゃん(猫背椿)との友情関係も、すっごくいいなぁって思います。
 まきちゃんと春菜ちゃん(矢田亜希子)のやりとりも面白いです。傷だらけ30代女VS天然純粋培養20代みたいな。(苦笑) 

 それから特にこのドラマの好きなところが、全員が純粋で善良なんだけど、全員が欠点と弱さを持っているところかな。
 あと凄く丁寧に作られているドラマです。確か普通に放送されていた時も、鳴りもの入りのドラマではなく、『本当に面白いドラマ』としてジリジリ人気が出た作品だったような気がします。

 もし恋に仕事に疲れたら是非レンタルしてみてください。
 恋ノチカラは偉大です。

 関係ないけど、これって野田MAPのとこの面子が多い気が…。
 気のせいではないよね!?
 てなわけで、年末は『走れメルス』を観てきます! 前回の堤真一&深津絵里の『カメレオンズリップ』はチケットが取れなくて悔しい思いをしたけれど、今回は生ふかっちゃんを観てきます!! 楽しみだ〜★★