会社抜け出して(ダメじゃん!)『いま、会いにゆきます』を観てきました!
 平日の14時頃だったけど、結構人が入っていました。
 そして場所が新宿だったせいもあってか、学生さん(特にカップルがいっぱい。
 私が座席に座ると、後ろの方からコソコソと話声が…。
「ねーねー。オジさんとかならわかるけど、普通の社会人でこの時間に映画来る人って何やってる人なのかなぁ?」
 なんだコノヤロー。あたしの事か?
「さー?営業さんとかかなぁ?」
「えー! 営業で映画観ちゃうの? 電話とかきても取れないじゃん。ちょっとありえないなー。ちょー気になるよぉ」
 編集者だよ、コノヤロー!
 とよっぽど振り返って言ってやろーかと思ったが、大人気ないのでやめてみた。
 それに世の中みんなが土日休みと思ったら大間違いなのよ、子猫ちゃん★

 ほどなく上映スタート。
 冒頭の映像から胸をわしづかみにされ、スクリーンの世界へ引きずりこまれるような感覚と申しましょうか。
 本当に息をのむほど奇麗で、本で漠然とあったイメージにグングン色がついて鮮やかに輝き、躍動しはじめると言うか。これはかなり新鮮な驚きと興奮。(個人的には小説からの映画化で好きな作品って少ないので…)。
「あ。コレはアタリだな」と確信し、小さくガッツポーズしてしまいました。

 前回の『恋愛写眞』は映画先攻で、小説と映画は全く別モノって感じの作りだったけれど、こっちは雰囲気が一緒で本派の私としては本当に嬉しかったです。

 中村獅童や竹内結子のナチュラルな演技も良かったけれど、何より子役の子がかわいすぎる!
 全編にわたって泣きどころ満載でした。映画館は常にグスグスと鼻をすする音が……。仲間が沢山いて安心してボロボロ泣けました。(笑)

 この登場人物たちは不器用で欲張りもせず、人を出し抜いたりとか蹴落としたりとかそーいった事とは無縁の人達です。
 一途に穏やかで純粋で優しい。そしてこの優しさの中には、どんな過酷な運命にも静かに受け入れる事ができる強さもある。それって本当に凄い事。
 それに『家族と暮らす』って言う、いつも自分達があたり前だと思っている事が、実は奇跡みたいに素敵な事なんだなーと、欲張りな私的には目から鱗でした。(笑)
 俗世の垢にまみれた私も、観終わった後は、とても清々しい気持ちになれました。

 『いま、会いにゆきます』は、観客の乾いた心に『優しさ』と言う雨を降らせ、こわばった所をほぐしてくれる…そんな映画でじゃないのかなと思います。

 絶対オススメなので、観てみてください!

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