ちょーど時代的に地下鉄サリン事件が起き、オウム騒ぎがピーク頃のお話でございます。
 ウチら気ままな学生は、『ポア』だの『サティアン』などと言って笑っていたけど、当時はオトナはピリピリしていたような気がします。
 霞ヶ関でサリンをまかれ、次に狙うに大都市・新宿か…? な〜んてビクビクしていたちょーどその頃。
 あるバンドが、今はなき新宿の『日清パワーステーション』と言うライブハウスでライブをする事になりました。

 そのバンドの名前はL’Arc〜en〜Ciel。

 『heavenly』発売直前のライブハウスツアー。
 となれば、コスプレにも力が入るってモンですヨ!

 丁度『DUNE』『Tierra』あたりの頃のHydeさんは、白くゆるい感じのワンピースのような服の下に白のズボン、足はサンダルといった格好をしておりました。アジアの民族衣装っぽいよーな宗教っぽいようなそんな感じの服装を想像してください。
 
 当時のビジュアル系っていったら『黒服』が常識だったんだけど、ウチらラルクファンは白系が多かったんです。(まーSakuraファンは別だけど♪)。

 特にHydeさんのコスプレしている子達は、当然Hydeさんと同じような白のユルユルっとした宗教っぽい服装にウエーブの髪そして場合によってサングラス。(結構かけてたよーな気がする)。
 そんな格好の集団やら数名だけの群れやらが、新宿をウロウロしてたり、ウンコ座りでたむろってたりする訳です。

 そりゃポリスメンに捕まるでしょう。

 派出所に連行され、
ポリスメン「今日は何をしているんだ?」
「ライブです」
ポリスメン「誰の?」
「ラルクです」
ポリスメン「ラルク? 何それ??」
一同「(怒)」


 なんて会話を繰り広げる私たち。
 ポリスメンも、あやしげな白装束軍団を連行したはいいものの、顔を見るとまだあどけない小娘たち。
 まさかオウムじゃないだろう…と思いつつも、普通じゃありえないいでたちの娘っ子達がちょっと恐ろしい…。
ポリスメン「とにかく一度自宅に電話させてもらうよ」
と言われ、ピポパ、プルルルルルと電話をかけらられる…。
ポリスメン「もしもしこちら自宅ですか!?(本部に繋がるとでも思ってんのか!アホ!)お嬢さんの事でちょっと伺いたい事が…はいは。ライブ? はいはい。」
 みたいな電話をし、ガチャリと受話器を置いた。
「ごめんね。これお詫びの飴」


 アメ玉握らされて無事釈放。

 
 この日『Inner Core』で幕が落ちて始まったライブでも、色々とトラブルもございましたが、今じゃ全てが良い思い出。
 現在はなかなか聴く事のできない『Tierra』や『DUNE』の曲が沢山聴けたのもこのツアーまでだったんじゃないかな〜。

 ライブ以外にも貴重な思い出をくれたラルク様、ありがとうございます★

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