実は私、
 子供の頃にすんんごくイヤなガキだったんですよ。
 現在はおこずかい帳すら満足に続かないのに、小学生の頃の私は『こどもえんま帳』と言う物をつけていました。
 『こどもえんま帳』とは、毎年親戚や知り合いのおじさんおばさんからもらったお年玉の金額をキッチリ記録した恐ろしいノートだったのでございます。

 199X年
 お父さんとお母さん 1万円
 ばばちゃん 1万円
 横浜のおばあちゃん 1万円
 ○×おじちゃん 1万円
 ××おじちゃん 5000円(前回よりー5000円)
 ◎◎おばちゃん3000円(初めてくれた)

 ↑みたいな感じです。

 お正月になるとまるでキツネにでも憑かれたかのような、子供ならではの盲目的な熱心さでノートをつける私。
 弟が一緒にノートを覗きこみながら、ふたりでトップ会議をひらく。
(親に見られたらビンタされるだろーし、没収されるおそれもある。慎重に!!)

あたし:「あー…。××おじちゃん今年は減ったよ〜。」
弟:「おばあちゃんは絶対に1万くれるよね」

 うんうんと頷きながら、過去の記録を確認しつつ
あたし:「今年はあと△おばちゃんと、?おばちゃんが5000円ずつくれるはずだよ」
弟:「うーん。でも今年はなんだか皆少ないね?」
あたし:「うん。なんでだろー?みんなケチンボだよね!」


 バブル崩壊と言う言葉を知らずに『こどもえんま帳』からバブル崩壊を感じる子供たち。

 オトナになって思う事。

 こんなクソガキにお年玉はやりたくない!
 子供も金の亡者ぢゃ!! 侮れないし、おそろしい〜!!!

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