「U川結婚するつもりらしいよ。アイツ今お金貯めてるみたい」
そう言われた時、いつかは…と覚悟はしてたつもりだったけ、鋭利なナイフで昔の古傷をえぐられたような感覚に陥った。苦しくて息ができなくなった。
古傷は3年近く経ってもまだ小骨のように刺さったまま。
何かを飲み込むたびに小さな痛みが走る。
皆もっとうまく飲み込めているはずなのに、どうしてこう何事にも不器用なんだろう。
でも今日の痛みはあの時、別れを切り出された時と同じ。
今回も覚悟してるなんて口だけだったんだと痛感した。
19の時から5年半。初めて付き合った彼の結婚秒読み報告。
男の人では初めて電話して、デートして、旅行して、ふたりで御飯食べて、映画みて、手を繋いで、キスして、SEXして。そして初めて私の前から去った人。
目から涙がこぼれないように力を入れると、酒を持つ手が震えた。
別れ話をされた時、今の自分とじゃだめならば、3年後の自分の気持ちを待とうと思った。
まだ好きだったらもう一度、今度は私から告白すればいいと言い聞かせ、表面的にすんなり別れた。その後は死ぬかと思ったけど、それを知っているのは友達たちだけ。
4月で3年。毛嫌い料理や家事も多少はできるようになったし(やってみたら結構すきだった)、彼以外の男の人も何人か知った。
ただそれは、「もったいないことしたなぁ…」って思わせたかっただけなのかもしれない。1年半くらいはこれしか考えてなかった。
そして現在。彼より合う恋人もできたのに…。
どうしても気持ちに決着のつけられない忘れられない人。
告白するかは別として、もう一度会って話しがしたかった。
自分がどんな事を話すのかシュミレーションしたけどパターンが沢山ありすぎて自分でもわからない。
昨日また友人に「ちょっとでもいいからすぐ来い」と連絡を受け、飲み会に途中参加した。
今日こそは言わなきゃと思っていたと切り出され、彼らがもうすでに招待状を手にしていた事を聞いた。
「イキナリ言うよかいいだろ」ボロボロ涙が溢れる私にそう言って酒をつぐ。
その通りだ。さすがは18からの付き合い。頭が下がる。
そしてもうひとりびっくりしている自分がいた。まだこんなに泣けるんだって。
あれから一度も恋愛事で泣いた事がないのに…。昔の泣き虫の子供に戻ってしまったようだった。
何か悲しいんだかわからない。恐ろしいほどの喪失感。
物凄くパワーがあって、人を純粋に好きになれた時代。打算とか計算もない時代。そんな自分や時間が懐かしいのか、わからない。きっとそうなんだと思う。
今私には彼がいる。とても大切な人。今泣いてるのは昔のままの部分。子供の私が大人の私な体で泣いているんだと思う。 そうじゃなかったらシャレにならない。
それが切なくて情けなくて「こんなんじゃいっそ別れた方がいいのか…」と思ったりもした。
新宿駅の改札でいつまでも号泣する私を、M君とKちゃんは隠すように立ち、「いいからもっと泣け。泣けるだけ泣け!」と言ってくれました。
そして一本9000円近くする酒を、泣いている子供にアメでも与えるかのように私のために頼んでくれたF君。(知らずにチャンポンしてごめんね!)ありがとう。皆大好きです。
落ち着いてどうして泣いたかわかりました。前に読んだ本にあった凄く切ない台詞です。
別れるということは思うに、つまり、たとえどういう場合の別離でも結局のところそれは物理的な別離だ。
同じ空の下にいるのに違う星で生きているようなもので、どんなに彼の事を思っても、彼は自分の知らない生を生き、知らない人を愛し、知らない間に死ぬという事だ。
同じ空の下にいるのに、こんなにも遠い。それがただ悲しい。
そう言われた時、いつかは…と覚悟はしてたつもりだったけ、鋭利なナイフで昔の古傷をえぐられたような感覚に陥った。苦しくて息ができなくなった。
古傷は3年近く経ってもまだ小骨のように刺さったまま。
何かを飲み込むたびに小さな痛みが走る。
皆もっとうまく飲み込めているはずなのに、どうしてこう何事にも不器用なんだろう。
でも今日の痛みはあの時、別れを切り出された時と同じ。
今回も覚悟してるなんて口だけだったんだと痛感した。
19の時から5年半。初めて付き合った彼の結婚秒読み報告。
男の人では初めて電話して、デートして、旅行して、ふたりで御飯食べて、映画みて、手を繋いで、キスして、SEXして。そして初めて私の前から去った人。
目から涙がこぼれないように力を入れると、酒を持つ手が震えた。
別れ話をされた時、今の自分とじゃだめならば、3年後の自分の気持ちを待とうと思った。
まだ好きだったらもう一度、今度は私から告白すればいいと言い聞かせ、表面的にすんなり別れた。その後は死ぬかと思ったけど、それを知っているのは友達たちだけ。
4月で3年。毛嫌い料理や家事も多少はできるようになったし(やってみたら結構すきだった)、彼以外の男の人も何人か知った。
ただそれは、「もったいないことしたなぁ…」って思わせたかっただけなのかもしれない。1年半くらいはこれしか考えてなかった。
そして現在。彼より合う恋人もできたのに…。
どうしても気持ちに決着のつけられない忘れられない人。
告白するかは別として、もう一度会って話しがしたかった。
自分がどんな事を話すのかシュミレーションしたけどパターンが沢山ありすぎて自分でもわからない。
昨日また友人に「ちょっとでもいいからすぐ来い」と連絡を受け、飲み会に途中参加した。
今日こそは言わなきゃと思っていたと切り出され、彼らがもうすでに招待状を手にしていた事を聞いた。
「イキナリ言うよかいいだろ」ボロボロ涙が溢れる私にそう言って酒をつぐ。
その通りだ。さすがは18からの付き合い。頭が下がる。
そしてもうひとりびっくりしている自分がいた。まだこんなに泣けるんだって。
あれから一度も恋愛事で泣いた事がないのに…。昔の泣き虫の子供に戻ってしまったようだった。
何か悲しいんだかわからない。恐ろしいほどの喪失感。
物凄くパワーがあって、人を純粋に好きになれた時代。打算とか計算もない時代。そんな自分や時間が懐かしいのか、わからない。きっとそうなんだと思う。
今私には彼がいる。とても大切な人。今泣いてるのは昔のままの部分。子供の私が大人の私な体で泣いているんだと思う。 そうじゃなかったらシャレにならない。
それが切なくて情けなくて「こんなんじゃいっそ別れた方がいいのか…」と思ったりもした。
新宿駅の改札でいつまでも号泣する私を、M君とKちゃんは隠すように立ち、「いいからもっと泣け。泣けるだけ泣け!」と言ってくれました。
そして一本9000円近くする酒を、泣いている子供にアメでも与えるかのように私のために頼んでくれたF君。(知らずにチャンポンしてごめんね!)ありがとう。皆大好きです。
落ち着いてどうして泣いたかわかりました。前に読んだ本にあった凄く切ない台詞です。
別れるということは思うに、つまり、たとえどういう場合の別離でも結局のところそれは物理的な別離だ。
同じ空の下にいるのに違う星で生きているようなもので、どんなに彼の事を思っても、彼は自分の知らない生を生き、知らない人を愛し、知らない間に死ぬという事だ。
同じ空の下にいるのに、こんなにも遠い。それがただ悲しい。
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