「もー、うっとい。触らないでよ」
 牛が尻尾でプイプイまとわりつくハエでも払うかのように、ピシっとあたしの手を叩く。
「いったいな〜。って言うかそれは私のでもあるんだからね」
「何言ってるの? これは俺のなんだから。勝手に触らないで」

 ブー!
 付き合った人のチンコって、彼女のモノじゃありません?
 だから好きなだけ触ったって揉んだって、文句言われる筋合いはない! と思うのでございます。
 チンコは彼の連れ子のような存在だと思うのだ。
 何度も自分の中に出入りしたり、なでたりキスしたりしていくうちに、愛着のような感情がうまれるわけですよ。
 (で、私のよーに彼の連れ子に対してなみなみならぬ思いがある人間は、どーしてもその子と相性が悪かったりすると、別れる原因になったりもする)。

 隣で転がっているタナベ君のタマを勝手にモミモミすると、その微妙な硬さや、『あー、溜まってきてるなぁ』とか『お、昨日あたり抜いたのか?』とか触診できるようになるんです。(これもチンコへの愛ゆえ!)
 で、タナベ君に、
「昨日ひとりでしちゃったんだ! ずるいずるい!」
 とか言うと、『そーゆー事をいちいち言わないの!(怒)』って怒られちゃうんですね。

 スウスウとタナベ君が熟睡している時に、タナベ君の手をどけてチンコに手を置いてみた。(私的にベスポジ!)。
 しかしタナベ君も寝ている時に、自分のチンコに手を置いている事がよくある。どうやら彼的にもチンコに手を置くのがベスポジのようなのだ。
 タナベ君の手をそっとどかし、テリトリーを侵略すると、眠っているはずのタナベ君が顔をしかめて手を払いのける。 
 ムムム、眠っているハズなのに…。コヤツできるな!

 このチンコ、誰のチンコ?

 タナベ君が眠りについても、チンコをめぐったテリトリー争いは、終わらないのでありました…。

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