ぐにーずぷろじぇくと
2005年6月22日 日常
福島にある日本一ワイルドな鍾乳洞を探検!
入水鍾乳洞は気温がだいたい14℃。水温10℃の中を約1時間半探検。
ヤル気満々の我らの格好は…
<私>
Tシャツ&短パン。(びしょびしょに濡れてもいいように中には水着着用)。
父に頼んで用意してもらったヘルメット(うちの社名入り)にリュック。
そしてサンダルの靴擦れ対策用の5本指靴下。そして懐中電灯を首から下げるという出立ち。
<悪友K>
Tシャツ&短パン。頭には会社の人に用意してもらったという『カンテラ』に厚めの帽子。
夏には結構人が来るらしいんだけど、平日の6月とあって人っ子ひとり見当たらない。
入り口近くで「さんだる」をレンタルしよーとすると、渡されたのは便所サンダルのような代物。「げげげ。大丈夫か?」と心の中で唸ってしまう。
お店のおばちゃんが眉を顰めつつ、
「あんた達初めて? え? Cコースで!? 本当に危険なのよ。何人も途中でリタイアしてるの。入水を甘くみちゃダメ」
と脅しをかけてくる。おばちゃんの言葉に「早まったかな…」と早くも不安になる私達。
今回無謀にも選んだのは最長の「Cコース」。
ここは水かさも増え電気も通っていない漆黒の闇の中を探検するコースなので、ガイドさんに同行してもらわないと行けない場所だ。
しかし入り口のおいちゃんに
「大丈夫。難所を教えてあげるから、ふたりで行っといで〜」
と暖かくお見送りされる。(別名・放置プレイとも言う)。
『大丈夫』と言うおいちゃんと『危ない』と言うおばちゃん。
ふたりの言葉に「どっちだよ!」と悪たれをつきつついざ出陣! しかしでばなをくじくかのようにおいちゃんにストップをかけられる。
「ダメダメ。荷物はここに全部置いていくんだよ」
「えええ!? ちゃんと探検用の小さいリュックにしたんですよ!」
「いや。本当にありえないくらい狭い所を通るんだ。リュックなんか背負ってたらCコースは通れないよ」
マジですか!?
おいちゃんの不吉な言葉に、顔を見合わせるあたしたち。
あたし「いくらなんでもそこまでじゃないだろ。」
K「いや…でも言う事聞かないと入れてもらえなそうだからカメラだけポケットに突っ込んで行こう。でもウチら鍾乳洞を軽くみすぎてた?」
あたし「いひひひ……(顔が引きつる) 」
まずはAコースに突入。
ここは電気も通っているしまだ水の中に入らなくていいので大丈夫。
続いてBコースへ。
「ぎゃー!!!」
ハンパない水の冷たさに『てめー、入水ナメてんじゃねーぞ!』という大自然の洗礼を受ける。
『大袈裟な。10℃ってたいした事ないだろ?』って思ったそこのあんた!
絶対に入水に行ってこの温度を体感して欲しい。
マジで冷たいんです! 足先からかき氷を食べた時みたいに、脳天まで冷たさが走る。
生まれてたての小鹿のようにガクガクと足が震え、思うように歩けない。
しかもカナリ足場が悪い箇所にもかかわらず、懐中電灯をともさないと前はほとんど見えないのだ!
人に本当に暗闇に恐怖を感じるんだなぁ…とシミジミ思った。
でもこの冷たさは、暫くすると慣れてくるので、人間で凄い。
「ぎゃー。パンツまで濡れた!!」
「ふははは。あたしゃ水着だからいいもんね! ほれほれほれ!」
と水をバシャバシャかけると、
「なにするのよ! おまえ本気でむかつく!!!」
などKが騒ぎ、バシャバシャと水の掛け合いっこが始まる。
ここからは天井も低いので、水の中を四つん這いの箇所が続く。
頭にカンテラをつけたKはいいが、口に懐中電灯をくわえた私の場合、ライトが目線より下を照らすので全然見えない。
「もー!あたしゃアンタのケツを見飽きたよ!」
と騒いでいるKの言葉に、順番を逆にする。
「ぶはははは。ケツ! アンタのケツがでかい!」
「うるさいなー! オマエだって突き出しすぎ!」
と悪態をつきながら、ゲラゲラ笑う。
四つん這いで口に懐中電灯をくわえて歩いていると、ヨダレがダラダラ垂れて、『あたし獣か? 入水に棲む獣なのか?』と自問し、「ガルルルルル」と唸ってみた。Kも一緒い「ガルルル」と唸る。
もう変なアドレナリンが分泌されすぎているらしい。
もし私達以外の人がいて、闇の中からこんな唸り超えが聞こえたら凄まじく怖くて引き返すと思う。
ふっと壁をライトで照らすと、
『懐中電灯が切れてしまった人は、動かず係員が来るのを待ちましょう』との文字が。
ちょっと背筋が寒くなる。だって救急ボタンがある訳じゃないし、いつ助けに来てくれるかわからないもん。水の中では、どんどん体温お奪われるじゃないですか!
それでも何とかBコース修了。
そして恐怖のCコースへ。
懐中電灯とカンテラを消すと、全てを吸い込むような漆黒の闇が口を広げて待っている。
水の量もさっきよりも増え、流れも速くなっている気がする。
ここは本当にサバイバルでございました。
もう口で全然説明できないので、是非行って体験してきてください。
体を折り曲げるようにしたり、ブリッチのような格好で岩間を通ったり…。(頭から入ると、下に降りられないため、足から下につかないと怪我をする)。
おいちゃんの話を聞いていなかったら、絶対に行き止まりだ!って思っちゃうような箇所の嵐だった。
Bコースもそうだけど、本当に狭い『体内くぐり』みたいな狭い割れ目を通る箇所は、
K「う…生まれる」
あたし「頑張って、ほら、ひ! ひ! ふぅ! 赤ちゃん見えてきてますよ!」
K「ひ、ひ、ふぅ」
あたし「ぎゃはははは。ヤバイ、今日何度の目の出産だよ。つーか待って。ウチらが赤ちゃんなのか。おかーさん。外の世界が見えてきたよ!」
K「ぎゃははは」
なんつー下品極まりない会話を繰り広げ、アホっぷり全開。
しかもダメっこなんで、Cコースの半ばで装備した『便所系さんだる』を落とす。もう冷たさは感じないんだけど、足先に力が入らなかったみたい。
どんなに探しても全然見つからないので、取りあえずもう片方を岩に置き、サンダルなしでゴールを目指す事に。
でも本当、色々RPGのゲームやったりもするけど、『装備』の大切さを身に滲みて感じた。
たかがサンダルだけど、このアイテムがないと足場がゴツゴツしてるから痛い。素足じゃなくて良かった。5本指ソックス履いてこなければ、リタイアしたかも。(苦笑)
なんとかゴールに到着! 帰りはトレジャーハンターに大変身!
目をギラギラさせながら流されたサンダルを探す。
なくした場所からかなり戻ったところでKが
「便所系サンダル取ったどー!!!」
と叫んだ。ありがとう! K。弁償しなくてすんだよ。
ビショビショになりながらも無事出口へ。
「K〜。明日ももう一回来たい」
「本当にバカだね…あんた」
とKに呆れられつつ入水制覇致しました!
本当、ワイルドな鍾乳洞だったよ!
是非、夏を避け、平日の誰もいない時期を狙って行ってみてください。
装備はしっかりね♪
★オマケ★
写真は後ほどアップ。本当はCコースは4600円なんだけど、おいちゃんと仲良くなたので、こっそり1000円で入らせてもらったので、Cコースのチケットはありません。なので記念にもらったBコースのチケットをアップしやす♪
入水鍾乳洞は気温がだいたい14℃。水温10℃の中を約1時間半探検。
ヤル気満々の我らの格好は…
<私>
Tシャツ&短パン。(びしょびしょに濡れてもいいように中には水着着用)。
父に頼んで用意してもらったヘルメット(うちの社名入り)にリュック。
そしてサンダルの靴擦れ対策用の5本指靴下。そして懐中電灯を首から下げるという出立ち。
<悪友K>
Tシャツ&短パン。頭には会社の人に用意してもらったという『カンテラ』に厚めの帽子。
夏には結構人が来るらしいんだけど、平日の6月とあって人っ子ひとり見当たらない。
入り口近くで「さんだる」をレンタルしよーとすると、渡されたのは便所サンダルのような代物。「げげげ。大丈夫か?」と心の中で唸ってしまう。
お店のおばちゃんが眉を顰めつつ、
「あんた達初めて? え? Cコースで!? 本当に危険なのよ。何人も途中でリタイアしてるの。入水を甘くみちゃダメ」
と脅しをかけてくる。おばちゃんの言葉に「早まったかな…」と早くも不安になる私達。
今回無謀にも選んだのは最長の「Cコース」。
ここは水かさも増え電気も通っていない漆黒の闇の中を探検するコースなので、ガイドさんに同行してもらわないと行けない場所だ。
しかし入り口のおいちゃんに
「大丈夫。難所を教えてあげるから、ふたりで行っといで〜」
と暖かくお見送りされる。(別名・放置プレイとも言う)。
『大丈夫』と言うおいちゃんと『危ない』と言うおばちゃん。
ふたりの言葉に「どっちだよ!」と悪たれをつきつついざ出陣! しかしでばなをくじくかのようにおいちゃんにストップをかけられる。
「ダメダメ。荷物はここに全部置いていくんだよ」
「えええ!? ちゃんと探検用の小さいリュックにしたんですよ!」
「いや。本当にありえないくらい狭い所を通るんだ。リュックなんか背負ってたらCコースは通れないよ」
マジですか!?
おいちゃんの不吉な言葉に、顔を見合わせるあたしたち。
あたし「いくらなんでもそこまでじゃないだろ。」
K「いや…でも言う事聞かないと入れてもらえなそうだからカメラだけポケットに突っ込んで行こう。でもウチら鍾乳洞を軽くみすぎてた?」
あたし「いひひひ……(顔が引きつる) 」
まずはAコースに突入。
ここは電気も通っているしまだ水の中に入らなくていいので大丈夫。
続いてBコースへ。
「ぎゃー!!!」
ハンパない水の冷たさに『てめー、入水ナメてんじゃねーぞ!』という大自然の洗礼を受ける。
『大袈裟な。10℃ってたいした事ないだろ?』って思ったそこのあんた!
絶対に入水に行ってこの温度を体感して欲しい。
マジで冷たいんです! 足先からかき氷を食べた時みたいに、脳天まで冷たさが走る。
生まれてたての小鹿のようにガクガクと足が震え、思うように歩けない。
しかもカナリ足場が悪い箇所にもかかわらず、懐中電灯をともさないと前はほとんど見えないのだ!
人に本当に暗闇に恐怖を感じるんだなぁ…とシミジミ思った。
でもこの冷たさは、暫くすると慣れてくるので、人間で凄い。
「ぎゃー。パンツまで濡れた!!」
「ふははは。あたしゃ水着だからいいもんね! ほれほれほれ!」
と水をバシャバシャかけると、
「なにするのよ! おまえ本気でむかつく!!!」
などKが騒ぎ、バシャバシャと水の掛け合いっこが始まる。
ここからは天井も低いので、水の中を四つん這いの箇所が続く。
頭にカンテラをつけたKはいいが、口に懐中電灯をくわえた私の場合、ライトが目線より下を照らすので全然見えない。
「もー!あたしゃアンタのケツを見飽きたよ!」
と騒いでいるKの言葉に、順番を逆にする。
「ぶはははは。ケツ! アンタのケツがでかい!」
「うるさいなー! オマエだって突き出しすぎ!」
と悪態をつきながら、ゲラゲラ笑う。
四つん這いで口に懐中電灯をくわえて歩いていると、ヨダレがダラダラ垂れて、『あたし獣か? 入水に棲む獣なのか?』と自問し、「ガルルルルル」と唸ってみた。Kも一緒い「ガルルル」と唸る。
もう変なアドレナリンが分泌されすぎているらしい。
もし私達以外の人がいて、闇の中からこんな唸り超えが聞こえたら凄まじく怖くて引き返すと思う。
ふっと壁をライトで照らすと、
『懐中電灯が切れてしまった人は、動かず係員が来るのを待ちましょう』との文字が。
ちょっと背筋が寒くなる。だって救急ボタンがある訳じゃないし、いつ助けに来てくれるかわからないもん。水の中では、どんどん体温お奪われるじゃないですか!
それでも何とかBコース修了。
そして恐怖のCコースへ。
懐中電灯とカンテラを消すと、全てを吸い込むような漆黒の闇が口を広げて待っている。
水の量もさっきよりも増え、流れも速くなっている気がする。
ここは本当にサバイバルでございました。
もう口で全然説明できないので、是非行って体験してきてください。
体を折り曲げるようにしたり、ブリッチのような格好で岩間を通ったり…。(頭から入ると、下に降りられないため、足から下につかないと怪我をする)。
おいちゃんの話を聞いていなかったら、絶対に行き止まりだ!って思っちゃうような箇所の嵐だった。
Bコースもそうだけど、本当に狭い『体内くぐり』みたいな狭い割れ目を通る箇所は、
K「う…生まれる」
あたし「頑張って、ほら、ひ! ひ! ふぅ! 赤ちゃん見えてきてますよ!」
K「ひ、ひ、ふぅ」
あたし「ぎゃはははは。ヤバイ、今日何度の目の出産だよ。つーか待って。ウチらが赤ちゃんなのか。おかーさん。外の世界が見えてきたよ!」
K「ぎゃははは」
なんつー下品極まりない会話を繰り広げ、アホっぷり全開。
しかもダメっこなんで、Cコースの半ばで装備した『便所系さんだる』を落とす。もう冷たさは感じないんだけど、足先に力が入らなかったみたい。
どんなに探しても全然見つからないので、取りあえずもう片方を岩に置き、サンダルなしでゴールを目指す事に。
でも本当、色々RPGのゲームやったりもするけど、『装備』の大切さを身に滲みて感じた。
たかがサンダルだけど、このアイテムがないと足場がゴツゴツしてるから痛い。素足じゃなくて良かった。5本指ソックス履いてこなければ、リタイアしたかも。(苦笑)
なんとかゴールに到着! 帰りはトレジャーハンターに大変身!
目をギラギラさせながら流されたサンダルを探す。
なくした場所からかなり戻ったところでKが
「便所系サンダル取ったどー!!!」
と叫んだ。ありがとう! K。弁償しなくてすんだよ。
ビショビショになりながらも無事出口へ。
「K〜。明日ももう一回来たい」
「本当にバカだね…あんた」
とKに呆れられつつ入水制覇致しました!
本当、ワイルドな鍾乳洞だったよ!
是非、夏を避け、平日の誰もいない時期を狙って行ってみてください。
装備はしっかりね♪
★オマケ★
写真は後ほどアップ。本当はCコースは4600円なんだけど、おいちゃんと仲良くなたので、こっそり1000円で入らせてもらったので、Cコースのチケットはありません。なので記念にもらったBコースのチケットをアップしやす♪
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